2016年7月8日舞台見聞記ーー弟子体験記

浅草・浅草寺では9日・10日と毎年恒例のほおずき市が開かれ、電車の中でほおずきを持っている方を見かけるといよいよ夏の到来を感じるのですが、この時期に合わせて「浅草雑芸団・ほおずき市企画 日本の大道芸プロジェクト第十弾 言霊まつり」(こちらも毎年恒例!)が浅草木馬亭にて開催されました。
「今年は参議院選挙と時期が重なり、新聞での宣伝もあまり見込めないので思い切りマニアックな企画にしました(笑)」という口上から始まり、そのお陰で(?)今回は伊勢万歳の村田社中が東京では50年ぶりという芸を披露してくださる舞台に立ち会うことが出来ました。
万歳というと太夫と才蔵二人での掛け合いというイメージがあるのですが、この度拝見したのは三人で行う三曲万歳というもの、胡弓・鼓・三味線を自在に操り、言葉の掛け合いをテンポよくあそびたっぷりに行う芸に、神前における、古来から伝わる言葉の力を使った芸の本来の姿を垣間見た思いがしました。
最後に三味線の早川昭夫さんと少しお話出来た際に仰っていた「60年もやってるんだからねぇ」というお言葉には舞台の上とは裏腹にずっしりと重たいものを感じたのでありました。

 

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