2011年7月2日 若松若太夫 東村山 独演会

東村山ふるさと歴史館で行われた独演会に行ってまいりました。
今回は、羽子板の展示とのコラボレーションで、羽子板の絵にちなんだお題目で語られました。

演目
曽我兄弟
勧進帳

会場は満席。正面スクリーンには羽子板の下絵などの投射が行われ、会場内の照明がだいぶ落とされ、いつもと少し違った雰囲気となりました。

以前も「ふるさと歴史館」では、正面のスクリーンに「写し絵」を投射して説経節を行った事があったみたいです。この時は現代の機器を使った電子的な投影たっだみたいですが、私は見逃してしまったので詳細は分からずです。
ご存知の方もいるかと思いますが、「写し絵」と言うのは江戸後期から大正時代まで盛んに行われた幻燈影絵の事を言います。スライド部分には仕掛けがあり、 映し出された影絵が動くといった具合になっておりました。これに説経を乗せて演じ、昔は車人形などと一緒に行われていたみたいです。

いつもですと、解説には若松派の復興に尽力した青木さんという女性が行うのですが、この日は体調が悪いとの事で歴史館の方が説経節の説明をしてくれました。
曽我兄弟の曽我吾郎の絵の特徴は、方に蝶が描かれている事だそうで大変勉強になりました。
説明が終わり、拍手と共に若太夫の語りが始まりました。
本日行われた2題目は、若太夫が語る説経節の中で初めて耳にする物でしたので、こちらも大勉強になりました。特に勧進帳の終演間じかにお経のようなテンポ の歌詞があったのですが、聞いている方はテンポが良く聞きやすかったのですが、歌うとなると大分難しだろうと感じました。
下記に勧進帳の最初10分程度の音源を聞けるようにしましたので一度ご視聴ください。
最後の部分も時間が出来次第リンクしたいと思います。

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