2012年9月27日 説経節 体験

しばらく練習をお休みしておりましたが、本日から復活いたしました。
高速を飛ばし、行ってまいりました。

しかしながら、練習に行く前に当然長期のブランクを少しでも無くす為に自宅にて練習をするのですが、始めは語りを練習し、後で三味線をと思っておりました。
決めた通りに練習し三味線を袋からだす。
げっ!
三味線の皮が破けてました。。。
まだ大して使っていないのに。。とほほ
実は長期に渡り休む前に、子供が皮に撥を食い込ませたことがありました。皮の半分ぐらいまで食い込みましたが、まだ使えてました。
今回破けた場所は、正にその場所でした。破損箇所から綺麗に半円を描いて割れていました。
とりあえず気を取り直し引いてみると、なんとか弾けると言う事がわかり練習に入りました。何とか弾けると言うだけで、とても良い音とは言えませんでしたが。。。

練習前にいろいろありましたが、いざ高速をかっ飛ばし練習会場へ向かったのでした。

会場に着くと、懐かしい三味線の音色と姉弟子の語りが響いてました。
さすがに半年も欠席していると色々変わっている物で、まず会場の事務さんが男性から女性に替わっておりました。
かるく会釈。
そーっと扉をあけると懐かしい顔ぶれが目に入ってきました。
と。。
左の端辺りに何だか華やかなオーラが。。。
もっもしや!
そうです。しばらく来ない間に新しいお弟子さんが入っておりました。
しかも若い方であります。
気になりつつも目の会った姉弟子、兄弟子に挨拶をし、若松若太夫師ににもご挨拶をと思いましたが指導の真っ最中でありましたので、とりあえずは席へつきました。

そしてまたまたビックリ。
お休みする前に始めたばかりの葛の葉の語りを、みなさん最後まで三味線付きで語っていました。私は大分出遅れしてしまいました。半年はデカイです。
私は石童丸がまだ終わっておりません。かなり危機感を感じましたが地道にやるしかないです。
色々と思い返している内に、一番端に座っておられる新弟子の方の順番になりました。曲目は宝の入船だったと思いますが、結構な小節を既に語っておられました。すぐに追いつかれそうです。まずいです。。。。が、なぜかとても嬉しい気持ちで一杯でした。これから仲間になるのですから。
新弟子さんが終わったので私の番になりました。「お久しぶり」と先生の一言で始まりましたが、少しご挨拶が送れてしまいました。
とりあえず出来る所まで語りました。皮の破けた三味線で。。。
今回は先生から色々とアドバイスは出ませんでした。まずは慣らしと言う所なのでしょう。「とりあえず石童丸を完成させましょう」とお言葉を頂ました。

私が終わり休憩になったので、若太夫師と若松会の青木さんに改めてご挨拶に行きました。
その後新弟子さんにご挨拶。
まだ4回ぐらいしか来ていないとの事でした。数回の練習で既に何小節も語れるなんですごいです。
どんな経緯でこんな若い方が説経節にたどり着いたのか、とても気になったのですがこの度は保留いたしました。いづれお聞きしたいと思います。

第二部の練習が始まると、私の後に来た兄弟子が語りました。
終わった後に最年長の兄弟子から提案があり、新人、長期休みをしていた人がいるので先生に質問させていただく時間を作ろうと提案していただきました。
実は私、前から聞くに聞けない基本的な疑問がありましたので、これはしめたとお聞きしました。
私の前に新弟子さんから「語りの間(ま)、語っていると詰まってきてしまう」という質問がありました。
そうなんです。説経節はイントネーションがとっても難しいのです。その気持ちよーくわかります。私もいまだに悩んでます。
すると先生から「三味線と語りを自分で行う事によって調子を合わせていくんだよね。語りだけだとスピードが速くなったりして音程がとりづらいかもね」とアドバイスが。
なるほどです。三味線は語りのスピードやタイミングを取る事にも利用できるのですね。深いです。
そして私の番です。
私がお聞きしたかったのは、頂いている楽譜には三角や四角、ノリなど色々と書いてあるんですが、それらが何を表しているのかわかりませんでした。ですが基本的な事だと感でわかっていたので聞くに聞けませんでした。
ですが本日は思い切ってお聞きしてみました。
説明はこうでした。

この記号は、三味線をどう弾くかという印で、どんな楽曲でも大体おなじような弾き方をするらしいです。ですが曲によりタイミングや弾き方を変えて弾くそうです。
私はこの記号は出だしだけに適用される物とおもっておりましたので、長い小節全体を現しているとは思いもよりませんでした。
説明がなかなか難しいので完全に理解は出来ませんでしたが、三味線の弾き方を表している事がわかっただけでも練習時に楽譜を違った見方が出来そうです。
思い切って聞いてよかったです。
本日の収穫でした。

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