2012年11月30日 第3回 金福実国楽研究所発表会 国楽ハンマダン

金福実国楽研究所発表会 国楽ハンマダンに行ってまいりました。
このイベントは韓国の伝統芸能の発表会です。
場所は千住にある「千住ルミディス1番館」シアター1010でした。
いつものごとく高速を飛ばして現地へ向かったのですが、やはり混んでました。。。
まー予想はしていましたが、高速を降りてから痛恨の道間違い。
入り組んでて分かりません。
橋の隣に道が走っていて、カーナビどおりに行ったつもりが橋を降りてしまいました。とほほ。
15分のロスです。
急いで会場に駆けつけ、始まりのブザーと共に会場へ。
私と一緒に会場へ入った韓国の方は、待っていた民族衣装を身にまとった綺麗な女性に「あなた、なんでこんなに遅い」と片言の日本語で怒られてました。
私も遠目に見ながら反省。
兎にも角にも座席へ。

最初は金福実さんの「神妙章句大陀羅尼」でした。
お琴の良く似た(お琴かもしれません)楽器でハキハキと歌われるのが韓国流のようでした。
なぜ今韓国流と言ったかというと、今回の公演は両国に説経節のような語りがあり、日本の語りと韓国の語りを今回の舞台でお披露目されたみたいだったからです。ですので韓国流と日本流の説経節となりました。
韓国の音楽も実に聞きごたえがありました。
言葉では表現できないので音源等はネットで探してみてください。

演目が終わり、先生の出番。
若太夫の演目は「山椒大夫」。ご存知安寿と厨子王の原型の語りです。
と。。その前に。
本日は姉弟子も舞台に上がりました。
船水さん(パンフにお名前が出ているので匿名はやめました)が琵琶語りで第一部に出演されました。
携帯カメラから撮りましたのでピントが甘い所はご勘弁。

般若心経を琵琶で弾きたがるのは初めてみました。迫力ありました。
しかし若松の生徒は芸達者です。

いよいよ若松若太夫師の登場です。

いつもながら高めの声で会場内に語りが響きわたっておりました。
母親が歌う「安寿こいしやホーヤレホー」に感情が乗って、なんとも悲しげに聞こえました。
この演目でいつも思うことは、「いつもやっている私たちの説経とはなんか違う」と言う印象。
何かいつもやらない節と言うか曲が幾つも入っているような気がします。お話しの部分があるからでしょうか。
これは大分高度な語りなのではと自分なりに分析したのですが、どうなのか。。。
まだまだ聞き分けが出来ないのが実情です。

今回の我が会の報告はここまで。
なぜかと言うと、韓国の音楽や踊りに感激してしまったからであります。
以下に少し感想を書きたいと思います。

韓国の伝統芸能自体が全てそうなのか分かりませんが、出演者は男性1人以外は全員女性でした。
剣舞も披露されましたが、元々日本における侍に当る剣士が舞った剣舞を女性が行っておりました。
舞は本当に綺麗です。民族衣装もカラフルでカワイイです。
中国の舞踊のように大きな扇子を持って器用に閉じたり開いたりしていました。やはり文化は繋がっているのですねー。
良くあんな大きな扇子を操れるなーと関心しました。

踊っている方々もとても綺麗でした。
韓国の女性は綺麗な方が多いのでしょうか?
男の視点で感想を言ってしまいました。すいません。
ですがお綺麗でした。

驚いたのは最後の方の演目「五面太鼓」です。

写真を見て頂くと分かると思いますが、一人に付き5個の太鼓が用意され叩き分けるのですが、和太鼓同様にアクロバティックな太鼓の叩き方をします。
のけぞったり、前と後ろを体を使って思いっきり叩いたりと。。。
全員女性ですよ。
感服いたしました。息も乱れておりませんでした。
私でしたら酸欠で倒れてしまうこと間違い無しです。
あんなに動いているのにニコやかで、鮮やかな衣装が舞い、まるで竜宮城で鮮やかな魚達が演奏をしているような錯覚になりました。私だけでしょうか。
さすが文化財してされている方々は只者ではありません。

太鼓といえば、韓国の語りはお琴と太鼓がセットになっておりました。
楽器単体ではなく共演しています。
歌い始めで声を強く発する所では、太鼓の方へ目を合わせてタイミングを合わせると言う高等技術を行っておりました。見事にバッチリ合っておりました。

さて。
今まで女性の方ばかりの事を書いてしまいました。
美しかったのでつい。。。
しかし、女性の中に唯一人いた男性(60代後半ぐらいの方)。
この方が只者ではありませんでした。
韓国の語りに精通していない私にもわかります。すごい人です。
女性が弾くお琴も良いのですが、男性が弾くお琴は力強くなんとも凄いものでした。生で聞けて幸せでした。
語りと言うか歌がまたすごいんです。
声、歌共に聞きほれました。
ですので写真撮り忘れました。しかたがありません。目が釘付けでしたので。
終わった後は会場から大歓声と口笛、そしてアンコールの声。
私はと言うと間の抜けた顔で余韻に浸っておりました。

いやー今日は来てよかったなー。つくづく思いました。
11月30日は私の結婚記念日だった事と、平日で仕事が休めなかった事があり、一度は来る事をあきらめてましたが、来て良かったです。本当に。
カミサンには後でオベッカをつかうとして。。。。

最後に「南道民謡」という歌があり終演となりました。

初めて韓国の文化に触れましたが、言葉はわかりませが美しく優雅で、印象深い物でした。
今回の事で是非韓国にも行ってみたいと思うようになりました。機会があったら旅行に行きたいです。

気がつけば既に朝の5時30分。早く寝ないと。。。
それでは。

Leave a comment

Your comment