2013年2月28日 説経節 体験

最近説経節のテンポが少し体に染み込んだと言うか入って来るようになったような時がたまにあります。
遅いと言うお言葉が聞こえるような気がしますが。。。
ですが、洋楽を学校で習って来た人にとっては説経節のテンポって難しいんですよ!これが。
江戸時代、それより前の人たちもそうかもしれませんが、昔の日本人って行進が出来なかったらしいですよ。日本人は洋のテンポが入って来てから行進が出来るようになったらしいです。
昔の人のテンポって現代人には難しいんです。
説経節にはこの昔の独特なテンポ、言い回しがあるんです。
これを体に染み込ませるまでが本当に大変だと思うんです。自論ですが。
同じ日本人なのにどうして?
と思われる方がいると思いますが、これは説経節をやってみないと分かりません。
先生が軽やかに語っているのを聞くと、簡単そうに聞こえる節も、実はかなり難しいのです。
語りの所で「尋ねさまよい今日三日」と言う場所がありますが、私は最初ここに苦戦しました。
まるで鼻歌のように語るんですよ。
無意識のうちに鼻歌を日常で歌う事を、意識して語りとして語るのは大分難しいです。音程がはずれまりです。
ですので言葉言葉での語尾をきっちりと発音しなければなりません。

前説が長くなりましたが、この日はこれが課題だったとおもいます。
先生からご指導を受けた場所は上記の点と石堂丸の台詞の部分でした。

「尋ねさまよい今日三日」の部分はやはり曲のテンポだと思います。覚えるしかありません。

そして今日のお題、石堂丸の台詞。
説経節をやりはじめて、一番最初に越えなければならない壁でした。
なぜかと言うと、子供の台詞なので声色としゃべり方を子供用に変えなければならないからです。
最初は人前でやるのがとっても恥ずかしい物です。
こわ高く発生し幼稚っぽくします。
ですが自分が未熟な為とても稚拙に感じるのです。ですのでおのずと声が小さくなります。
先生からは「腹から声をださいなとね」と言われますが、まずは恥ずかしさに慣れる事から始めなければなりませんでした。

少しなれて来たので大きな声を出す事が出来るようになりました。
本日はそこから更に一段あがった指導を頂いたような気がします。
少し語り方を変えるように言われました。
ただ高めの声では無く、太く細い声で、少し張りぎみの声でと指導されました。
なるほど。
ですので声色を変えるのではなく、いつもより語りに近い声で、なおかつ高めのと言うか太めの声にしました。
これは女の声をする時も繋がる事かもしれません。
一応「まーそんなちょうしで」と言われました。

石堂丸が終われば、次はもう皆さんがやっている葛の葉です。その時には上記の声色を変える部分が大変役にたちそうです。
なぜなら女性の台詞がとても多いのです。
台詞のイントネーションをしっかり今やっておかないと葛の葉は苦戦しそうなので、上記で述べた点を体に覚えさせるよう練習しようと思います。

そういえば本日初めて練習中に三味線の三の糸が切れました。
切れた箇所は一番多く抑える4、6、8の当たりでした。糸の真ん中ですので新品に替えなければなりませんでした。
練習中に替えるわけにもいかず、姉弟子から三味線を借りて引きました。
細棹だったので最初戸惑いました。やはり棹の太さによって押さえる位置も大分違う物です。良い刺激になりました。
ちなみに私が使っているのは中棹です。
あっ
そういえば切れた糸練習場において来てしまったような。。。
管理人さんすいません。

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