2016年2月12日 稽古――弟子体験記

今年に入り、私以外のお弟子さんは「弁慶ねじり松」という演目をお稽古していらっしゃいます。「旅の衣は鈴懸の~」という有名な聞かせ所があったり、弁慶と童のやりとりがとてもテンポ良く、聞いていてぐっと入り込んでしまいます。
さて、私は「葛の葉」を引き続きお稽古させていただいていますが、まだ声が出ていないという問題を引きずっております。師匠からは声を前に前に出すようにと毎回指摘をいただくのですが、なかなか思うようにいきません。
どうしても言葉がダラダラと続いてしまいます。ひとつひとつ音として響かせるという感じなのかなとも思うのですが、難しい…。
ところで、前日2月11日はお稽古場、伝承館の前にある徳丸北野神社の一年に一度の「田遊び」でした。ひょんなことから参加の流れに。もうもうと炎の燃え盛る横で「よ~よ~なんぞうどの~」と不思議な歌が歌われ、子供が胴上げされ、クライマックスには牛や獅子や仲の良い夫婦役の方々が登場で大盛り上がり。それぞれに五穀豊穣の意味が込められているのですが、寒さも忘れ(お神酒がふるまわれたので)2時間ほど、大勢の方々が楽しんでおりました。

記載 弟子結城

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